北欧神話の世界〜エッセイ
鏡リュウジのルーン・オラクル トップへ戻る

古代の神聖文字「ルーン」発祥の地といわれている北欧。
北欧には「ルーン」にまつわるさまざまな神話や伝説が残されています。

ここでは、そんな神秘的な北欧神話の世界を、
鏡先生書き下ろしのエッセイでご紹介します。

第58回 最終回

ルーン文字と占星術の惑星対応のなかで、少し特殊なのがイスです。
なぜなら、冥王星に対応するルーン文字は、イスただひとつしかないからです。

イスが表わすのは、「氷」。
氷は、水が固体になったものです。その性質は液体のときとはガラリと変わりますが、実はその本質は同じ。ただ、その姿は水、氷、ときに水蒸気へと大きくトランスフォームしてゆきます。
このように、変転をくり返すのがイスなのです。

それはまさに、「死と再生」をくり返す自然現象のシンボルといえるのではないでしょうか。
このイスのルーンが出たときには、いったん物事が凍てつき、動きが止まります。
それは一見、「死」のように見えるわけですが、実は新しい状態への準備のようなものだといえるのです。

さて、これまでご愛読いただいていたこのコラムの連載はこれでいったん休憩です。ちょうど、この文字「イス」にふさわしいですね。
また、いつか新しいかたちでみなさんにルーンに関する豆知識をお伝えしていけたらと思っています。

これまで本当にどうもありがとうございました。



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